お問い合わせ
  • ピックアップ

3Dプリンタが、日本の暮らしを足元から守る!

Vol. 237 2026年 8月発行

3Dプリンタが、日本の暮らしを足元から守る!

老朽化ポンプを「強く」「エコ」に蘇らせる

トリシマ生産本部の「愛と情熱のAM(金属3Dプリンタ)技術」

全国で老朽化が進む社会インフラ用ポンプ。台風や豪雨のシーズンが来る前に点検・修繕を完了させる作業は、まさに「一刻を争う時間との戦い」です。しかし、分解して初めて発覚する「想定外の部品腐食」が、迅速な復旧の大きな壁となっていました。
このピンチに立ち上がったのが、生産本部。トリシマが誇る最先端の「金属3Dプリンタ(AM技術)」を武器に、現場の執念でこの難局を打破しました!

納期を3分の1に!  「地域の安全を絶対に待たせない」驚異のスピード

街を水害から守る排水ポンプの点検・整備は、雨の少ない冬場(非出水期)の限られた時間で行われます。 しかし、いざポンプを分解して「想定外の部品腐食」が見つかると大ピンチ!  金属を溶かして型に流し込む従来の「鋳造」プロセスでは、木型づくりなど多くの工程があり、完成までに4~6カ月もかかっていました。

「次の雨のシーズンまで、地域の安全を待たせるわけにはいかない!」

そこで生産本部が挑んだのが、最先端の「金属3Dプリンタ」の活用です。3Dスキャンデータから直接型を作る「木型レス造形」により、なんと納期を1.5~2カ月へと劇的に短縮。圧倒的なスピードで、地域の安心を足元から見事に守り抜きました。

237_18_AMPhoto.JPG

ボルトも隙間もない「一体造形」!  より強く、地球に優しく

AM技術のすごさはスピードだけではありません。トリシマが誇る「モノづくりへの愛とこだわり」が、ここに凝縮されています。従来は複数のパーツをボルトで組み立てていた羽根車(インペラ)を、強靭なステンレス(SUS316L相当)で丸ごと「一体造形」することに成功。パーツ同士の隙間をなくすことで、長年使うと発生するガタつきや電食( サビ)のリスクを根本からシャットアウトしました。
さらに、完成形に限りなく近い形で精度高く造形する「ニアネットシェイプ」の技術により、削り捨てる金属廃材も大幅に削減。「壊れたから買い換える」のではなく、最先端の技術でより強く、エコに蘇らせる―。
サステナブルな未来を守るため、トリシマの挑戦はこれからも続きます!

今回の挑戦で一番大変だったことは何ですか?

AMという「全く新しいモノづくりの常識」を現場に根付かせることですね。長年やってきた「鋳造」からの転換は、「 本当に強度は大丈夫か?」という不安との戦いでもありました。今回のイノベーションは、単に最新設備を導入したから実現できたわけではありません。「地域の安全を絶対に待たせない!」という熱い想いで、現場が多くの知恵を費やし、試行錯誤を重ねて独自の「積層技術プロセス」を確立したのです。これこそが他には真似できない「トリシマ唯一の技術」であり、ピンチをチャンスに変える私たちの現場力です!

237_18_YaoPhoto.jpg

 

 

ページ上部へ戻る