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庄内下水処理場 雨水系ポンプ増量改造計画 いよいよ完了へ

豊中市上下水道局より令和7年度庄内下水処理場2系雨水ポンプ設備更新工事向け大型ポンプを受注[2025年5月受注]

 庄内下水処理場は、大阪府豊中市の南端、一級河川神崎川の右岸にあります。明治以降における尼崎港の近代化により、豊中市の川沿いには相次いで工場が建設され、昭和初期には重化学工業地帯が形成されました。その結果、高度経済成長期には家庭や工場からの排水によって神崎川の汚染が著しく進み、「死の川」と呼ばれるほど環境が悪化しました。さらに、工業用水のための汲み上げで地盤が沈下し、高潮や大雨のたびに浸水被害で悩まされたため、地域住民より下水処理場の整備が強く求められました。
 この要望を受け、1970年に処理場の第1期工事が開始され1973年には供用を開始、1980年には第2期工事も完了し、全体計画の大部分が完成しました。その後、神崎川の水質は大きく改善し、多様な生物が生息できるまでに回復するとともに地域の浸水被害も軽減され、住民の方々が安心して生活できるようになりました。
 しかし近年では、ゲリラ豪雨や線状降水帯による集中豪雨災害が頻発し、再び浸水被害の発生が心配されるようになりました。豊中市では、こうした自然災害に対し、施設の信頼性を向上させるための「予備機化」に取り組んでいます。雨水ポンプの台数はそのままで1台ごとの排水能力を増強することで、ポンプ1台が稼働できなくても機場全体では排水能力を確保できるようにするものです。
 例えば、1m³/秒の排水能力をもつポンプが5台設置されている機場(合計排水量5m³/秒)の場合、1台あたりの能力を1.25m³/秒に増強すると、4台で合計5m³/秒の排水量を確保することができます。
 本工事も「予備機化」の一環で、2018年から5台ある雨水ポンプのうち4台を対象に整備・改造を順次行っており、今回が最後の工事となります。
 現在は、2027年5月の竣工を目指して、ポンプの設計・製作および工事の施工計画立案が進められています。ポンプ設備の改修と更新によって施設全体の信頼性と機能性がさらに向上し、流域で生活する人々の安心・安全な環境づくりに貢献することが期待されています。

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