栃木県から石川排水機場の主ポンプ設備更新工事を受注[2025年2月受注]
石川排水機場が位置する栃木市藤岡町では、水稲を中心に、大豆・ねぎ・にらなどの野菜類を組み合わせた複合的な農業経営が行われています。現在、米の供給不足による価格高騰が話題となっていますが、全体としては主食用米の需要が減少傾向にあるため、地域では高収益作物の導入による収益性の高い農業経営が模索されています。また、当該地域は栃木市の「農業振興地域整備計画」において、将来にわたって農業振興が見込まれる地域と位置づけられており、安定的な営農を支える農業基盤の整備が重要な課題となっています。
しかし、当地は北西に巴波川、東に旧巴波川、南に渡良瀬遊水地に囲まれた低平地であり、降雨によって渡良瀬遊水地の水位が上昇すると自然排水が困難になります。とくに2015年9月の関東・東北豪雨では、農地が広範囲で湛水し、大きな被害を受けました。既設の機場は供用開始から40年以上が経過しており、ポンプなど機器の老朽化が進んでいます。万が一、機器が故障し排水機能が停止すれば、地域の営農に深刻な影響を与える恐れがあります。
そこで本工事では、既設機場(500mm両吸込渦巻ポンプ×2台、0.97m3/s)を廃止して、新機場(600mm斜流ポンプ×2台、1.3m3/s)を建設し、排水性能の増強による湛水被害の解消を図ります。
本工事の入札に際しては総合評価方式が採用され、「施工上、技術的に特に留意すべき課題とその把握について」というテーマが提示されました。トリシマはこれに対して、的確かつ具体的な施工計画を提案し、高い評価を得て受注に至りました。
本工事は2026年度中の完了を予定しており、事業全体としては2027年度の完成が予定されています。今後も発注者、設備管理者、協力業者の皆様と密に連携を取りながら、地域農業の持続に貢献する高品質な排水機場の完成をめざしていきます。