沖縄総合事務局石垣島農業水利事業所から二又揚水機ポンプ設備他更新工事を受注 [2024年11月受注]
沖縄総合事務局石垣島農業水利事業所から、石垣島にある二又揚水機場のポンプ設備更新工事を受注しました。
石垣島は沖縄本島から南西約400kmに位置する八重山諸島の主島で、白い砂浜と透明度が高いエメラルドグリーンの海が広がり、観光地として有名です。温暖な地域特性の石垣島では、サトウキビ、水稲、野菜、果物などが生産されてきましたが、近年はブランド牛の「石垣牛」も人気があり、飼料となる牧草の重要性も増しています。
こうした畜産・農業経営において、水資源は非常に重要です。石垣島の年間降雨量は2,000mmを超えますが、その多くは梅雨や台風期に集中し、加えて河川が短いため、降った雨の多くが利用されることなく海へ流れ出ていました。そのため、農業経営は雨水に依存せざるを得ず、降雨が少ない年には渇水リスクにさらされ、1971年の大干ばつでは農作物のほとんどが枯れ、牧牛は餓死し、飲料水もなくなるほどの深刻な被害が発生しました。
こうした水問題を解決するため、恒久的な用水対策として国営および県営のかんがい排水事業が1975年から実施され、県内最高峰の於茂登岳を水源とする5つの農業用ダムと水利施設が整備されました。これにより、現在では農業用水の安定供給と下流域の洪水被害軽減が実現しています。
今回の工事では、宮良川から取水した農業用水を二又配水池(ファームポンド)へ揚水する二又揚水機場のポンプ2台を更新します。本機場は建設から40年程度が経過し、老朽化の進行により農業用水の供給能力が低下していました。今回の更新により設備の機能が回復・向上することで、農家の作業効率の改善をはじめ、石垣島特産のサトウキビ、パイナップル、石垣牛などの高付加価値作物の生産拡大も期待されます。
また、ポンプ設備の維持管理の高度化に向けて、トリシマのTR-COM(回転機械モニタリングシステム)を導入します。TR-COMはクラウドを活用して機器の振動監視を行うIoTソリューションシステムです。今後は、このような先進的なデジタル技術の活用により、施設管理や点検業務の負担軽減を図り、地域の農業および経済のさらなる発展に貢献していきます。