大阪市東野田抽水所ポンプ設備工事を受注 [2024年3月受注]
JR大阪環状線を大阪駅から外回り(時計回り)で3駅目となる京橋駅は、京阪電気鉄道(京阪電鉄)、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)、JR学研都市線、JR東西線が乗り入れ、一日あたり約59万人が利用する一大ターミナル駅です。その京橋駅から徒歩5分のところに東野田抽水所(※抽水所はポンプ場のこと)があります。
本抽水所は1927年に建設された第一ポンプ室と1964年に建設された第二ポンプ室で構成されており、本抽水所がある都島区では「トヨクニハウス」と呼ばれる大阪最古のRC造集合住宅が知られていますが、第一ポンプ室はそれよりも古い建築物で玄関や窓枠には昭和レトロ感が漂っています。
その第一ポンプ室は建設から97年が経過して建物が老朽化しているため、第一ポンプ室のポンプ能力を第二ポンプ室に統合する計画となっています。第一ポンプ室には口径800mmのポンプが5台設置されていましたが、その能力は第二ポンプ室へ統合されます。
第二ポンプ室には、No.1~3雨水ポンプ(口径1200mm横軸斜流)、No.4雨水ポンプ(口径1000mm横軸両吸込渦巻)、No.5~7汚水ポンプ(口径700m横軸両吸込渦巻)の計7台のポンプが設置されていますが、本工事でNo.4~7のポンプの更新とNo.8汚水ポンプ1台の増台を行うとともに、No.4雨水ポンプの排水量を1.6倍に増量します。これらの第二ポンプ室の排水量増加に伴い、関連工事では吸込水槽内の土木補強工事、第二ポンプ室から第一ポンプ室への流入路の拡幅工事、No.4雨水ポンプ~吐出会所までの配管工事など、複数の工事が輻輳する大工事となっています。
また、前述の土木補強工事を行う際には、第一ポンプ室の汚水ポンプが運転できなくなります。しかし、流域の生活排水を処理場へ送水するポンプが必要になることから、従来であれば仮設の水中ポンプを設置する必要がありますが、流量が多いため水中ポンプが大口径となり過ぎて設置ができません。陸用ポンプは水中ポンプと比較して設置スペースは小さくなりますが、屋外設置となり周辺が浸水するとポンプが水没して運転不能になります。そこで、本工事の仮設ポンプには、浸水時も運転が可能で設置スペースもコンパクトであるトリシマの新技術「耐水モータ一体型ポンプ」を採用いただきました。
機場の機能を生かしたままでのポンプ設備取り替え工事となりますので、維持管理業務や関連工事との工程調整と安全管理が重要になります。現在は、2027年3月の完成をめざして、現地条件を反映した施工計画を策定するとともに、ポンプを含めた機器の設計・製作を全力で進めています。
