TOP > 製品情報 > 関連機器・新技術 > ポンプ本体による渦の抑制技術
近年のゲリラ豪雨などへの対策として、排水機場では排水容量を増やしたり、運転水位を下げるニーズが増加しています。しかし、既存水槽の寸法や形状がそのままでは水槽内の流速が速くなり、ポンプに悪影響を及ぼす水中渦や空気吸込渦が発生します。その渦対策として、従来では水槽内に土木構造物である渦流防止板を設置する必要がありましたが、設置には多額の工事費と日数がかかります。
当社は、これらの渦の発生をポンプ本体で抑制することにより、渦流防止板を不要とし、工事費の削減、工事安全性の確保および工事日数とポンプ不稼働期間の短縮を実現します。
近年、ゲリラ豪雨の頻発や都市化の進行などにより、排水機場には大量の雨水が短時間で流れ込んでくる傾向があります。
既存水槽の形状や寸法がそのままで、ポンプ容量のアップや運転水位を下げると、水槽内の流速が速くなり、渦が発生します。
この渦は、振動や騒音、ポンプ性能の低下、運転不能といった、ポンプに悪影響を及ぼします。
NETIS 登録製品(QS-110037-A)
ラッパカン※を二重にすることにより、吸込口周りの流速分布および旋回流れを変化させ、水中渦の発生を抑制します。
※JISでは吸込ベルと呼びますが、当社ではラッパカンと呼びます。
NETIS 登録製品(QS-210012-A)
縦配管で旋回流れを変化させ空気吸込渦の発生を抑制し、渦が発生してもリング状配管で渦の成長を防止します。
※D:ポンプ吐出し口径
水槽全体の流れ
ポンプの大きさや配置だけでなく、水槽の形状や寸法もポンプ場ごとで異なるため、従来は渦の発生状態などを検証するのにポンプや水槽を比例縮小した模型試験を実施していました。
『CFD解析』(数値流体力学:コンピュータによって流れを観察する数値解析)では、コンピュータのシミュレーションによって渦の発生状態や対策の効果検証を行います。模型試験での効果検証と同等の結果を得ることができ、検証に必要な日数が飛躍的に縮減され、渦や対策の形状、寸法、配置などを様々なパターンで検証することが可能となります。
ポンプ場における排水量アップ、ポンプ井の水位低下対策を
ご計画される場合はぜひご相談ください。
PAGETOP