TOP > 採用情報 > トリシマ早わかり > どんなところで活躍しているの? > 海水淡水化プラント
地球上に存在する水のうち、人類が利用できる淡水はわずか0.01%。私たち日本人は、水道をまわすと水が出てくるのが当たり前だと思っていますが、実はそれはとても幸運なことで、世界には、水がない国がまだまだたくさんあります。
とくに、中東地域では水不足が深刻ですし、インドや中国などの新興国では、急激な経済発展で水需要も急増。
そこで、海の水を真水に変えて利用しようというのが「海水化淡水化プラント」です。そして、このなかで、海の水を汲み上げたり、海水をろ過する特殊な膜に超高圧で水を送ったり、重要な役割を果たしているのがポンプです。
おもな方式としては、海の水を蒸発させて塩分を取り除く「蒸発法」と、1~2ナノメートルの微小な穴(ナノメートルは、1ミリメートルの百万分の1)が開いた、RO膜(Reverse Osmosis)という特殊な膜で塩分をろ過する「RO膜法」とがあり、トリシマはそのどちらにも多数のポンプを納入しています。ここでは、最近とくに急増している「RO膜法」を例に、そのなかでポンプがどのように活躍しているか見てみましょう。
海の水を汲み上げるポンプ。トリシマポンプのなかでも大型のポンプがこの役割を担当し、最大で1時間8万トンもの水を汲み上げることができます。
薬できれいにした(前処理)水を、ここからいよいよ、ろ過によってきれいにしていきます。まず手始めに、透過水ポンプで海水をフィルターに吹きつけ大きなゴミを取り除きます。
ここが、海水淡水化プラントのハイライト。RO膜という特殊な膜にハイプレッシャーポンプで海水を送り塩分を抜きます。肉眼では見えないナノメートルの穴が無数にあいているため、高い圧力で水を吹き付けなければ水が通らず、そこでこの高圧ポンプが求められます。トリシマが得意とするポンプの一つです。
塩分を抜いた水を、もう一度フィルターに通し、念入りにきれいにしていきます。
せっかくつくった水も、人の住むところまで運んで初めてその価値が発揮されます。ここからアンカーとなるポンプが活躍し、長いときには、中継地点を通りながら100km以上も離れた街まで水を運ぶこともあります。
※ここに上げているポンプは当社製品の一例です。また、なるべく分かりやすいよう、主要な過程のみをピックアップした概略図となっています。
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