TOP > NEWS > IR > ボイラ給水ポンプの改造で省エネを実現
2024.02.26
日本製紙㈱富士工場吉永[2022年12月]/富士[2023年4月]のボイラ給水ポンプにおける工場持込整備を受注
日本製紙㈱の富士工場は、雄大な富士山と駿河湾に囲まれた「紙のまち富士」にあります。富士工場では古紙を原料とした自製脱墨パルプ(DIP)を活用し、板紙を生産する「都市型資源リサイクル工場」として高品質な製品を安定的に供給しています。また、エネルギーの有効利用のため、自家発電設備を設置されていますが、そこにトリシマ製ボイラ給水ポンプを採用いただいています。
今回トリシマは、富士工場のさらなる省エネを図るために省エネ提案を行い、工場持込整備による段抜き改造(複数段ある羽根車の1段分を抜き取り、ポンプの仕様を設備の要求仕様点に近づけて最適化する手法)を受注しました。
この段抜き改造の受注は、実際に想定していた省エネ効果を得られることができるのかという懸念のなか、段抜きにより得られるメリットの大きさをはじめ、リスクヘッジとして仮に想定通りにいかなかった場合でもすぐに元に戻せることが決定打となりました。また、お客様からは「トリシマ製ポンプの信頼があってこそ実施に至ることができた」とのお言葉をいただきました。
段抜き実施後は消費電力が目に見えて下がっているとのことで、省エネ効果を実感していただいており、今後、同機種の他のポンプでも段抜きを検討していただく予定です。
日本製紙グループでは現在、2050年のカーボンニュートラル実現をめざして新たな挑戦を続けられています。そのなかで、温室効果ガス排出量の削減についても、2021年に定めた2030年度の目標値「45%削減(2013年度比)」を、昨年5月に「54%削減」へ上方修正するなど、石炭使用量の削減、燃料転換、省エネなどを強力に推し進められています。
今回受注したポンプの改造は、トリシマの積極的な省エネ提案、豊富な実績、これまで積み上げてきた信頼を評価されたもので、今後もさまざまなポンプの省エネに貢献していくことが期待されています。
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