TOP > NEWS > 受注情報 > トリシマ本社がある高槻市の排水機場で耐水モータ一体型ポンプを初採用
2023.11.27
高槻市から津之江排水機場向け雨水ポンプを受注
高槻市と枚方市の境に沿って東から南に流れる淀川は、滋賀県、京都府および大阪府を流れる淀川水系の本流であり、高槻の農業や水運にとって、なくてはならないものでした。また、高槻市内には淀川に合流する多くの河川や、都市化の進行とともに整備されてきた都市下水路、幹線水路などがあるため、雨水排水を目的とした雨水ポンプ場と農地の湛水防除を目的とした排水機場が数多く設置されてきました。
その一つである津之江排水機場は、高槻市を縦断する一級河川の芥川と女瀬川の合流地点(酉島製作所の本社工場から南東へ約4km)に設置されています。淀川の支川である芥川は、女瀬川が合流するあたりから川底が周囲の地表より高い天井川になっており、1953年にはこの付近の堤防が決壊して、約1,700haが浸水しています。
本機場は1958年に建設され、民家が密集している周辺地域を60年以上にわたって水害から守ってきました。しかし、機械設備と電気設備の老朽化が進んだことから、重要な設備である本機場の機能を確保するために更新工事が計画され、既設ポンプを納入した当社が受注しました。
また、機場の周辺は排水先である芥川が氾濫した場合、浸水高さが3m以上となることが予測されており、ポンプや電動機が水没して運転不能になると、さらに被害が拡大する可能性があります。そこで、機場が万一浸水しても排水運転を継続でき、早期の復旧に貢献できる耐水モータ一体型ポンプを提案して、高槻市で初の採用となりました。
現在、2025年3月の竣工をめざしてポンプの設計・製作と工事の施工計画立案を全力で進めています。
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