脱炭素（カーボンニュートラル）社会の実現に向けて、世界中でさまざまな取組みが検討される中、日本では、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアを使った混焼実証試験の準備が着実に進められています。

トリシマは、今年度にドイツのHERMETIC社と業務提携を締結、燃料アンモニアを安全かつ大量輸送できるインタンクポンプシステムの開発において具体的な計画を着々と進め、10月には最新情報を紹介する共同セミナーを開催。10月24日（東京）と26日（大阪）の2日間で合計200名強の関係者が参加し、大盛況に終えることができました。

「トリシマ脱炭素社会への挑戦」と題した本セミナーでは、トリシマとHERMETIC社それぞれの会社紹介に加え、HERMETIC社から「液化ガス及びアンモニア用シールレス技術の環境安全性と信頼性」「サブマージドポンプの技術・設計・信頼性及びその実例」、トリシマから「トリシマの脱炭素社会への取組と技術紹介（液化ガス用ポンプ）」など、より専門的な観点から両社の知見を発表。質疑応答では多くの質問があがり、燃料アンモニアへの大きな関心と可能性を感じました。

今後、燃料アンモニアを活用した混焼火力発電の商用化と拡大には、無漏洩型のインタンクポンプシステムが重要な役割を果たすと考えられています。100年にわたって発電プラントにポンプシステムを提供してきたトリシマと、キャンドモータポンプの世界トップ企業であるHERMETCI社とがタッグを組むことで、市場のニーズに確実かつ高いレベルでお応えしていきます。