TOP > NEWS > 受注情報 > 大阪市港区の暮らしを豪雨から守るポンプを更新
2023.08.29
大阪市建設局から市岡下水処理場の雨水ポンプ2台の更新工事を受注
約275万人が生活する大阪市では、下水の処理を12の処理区に分けて行っており、その中で4番目に長い歴史を持つ市岡下水処理場は、1961年4月から通水を開始しました。
JR環状線の弁天町駅から約1km南に位置する本処理場は、1日当たり約12万㎥の下水を処理する能力を有し、処理面積は港区全域と西区の一部を合わせた821haにおよびます。活性汚泥法という方法できれいに処理した水は、さらに塩素消毒をして、尻無川に放流します。2002年8月には、合流式下水道を改善する施設として、大阪市で初めての雨水滞水池が完成しました。これにより、それまで雨天時に放流していた降雨初期の汚れた雨水を貯留し、晴天時に高級処理をして尻無川に放流することができるようになりました。
このような処理設備のほかに、場内には毎秒42.5㎥の排水能力を持つ雨水排水用ポンプが1986年5月に設置されており、この地域の浸水解消に大きな効果を発揮しています。
今回受注した工事では、その雨水ポンプのうち2,000mm立軸斜流ポンプ1台と、1,800mm立軸斜流ポンプ1台を更新します。更新後は、小型高速化したポンプとなり、2台とも口径が1,800mmとなります。さらに、従来のポンプでは停止しなければならない低水位でも運転が可能な先行待機型を採用しており、維持管理性や操作性が向上します。
本工事よって大阪市港区全域および西区一部の人々に、より安全かつ安心な暮らしを提供する設備になることが期待され、現在は2025年7月の竣工に向けてポンプ他機器の設計を進めています。
PAGETOP