TOP > NEWS > 受注情報 > 北総台地を潤す成田用水の安定的な供給確保に貢献
2023.08.29
水資源機構から成田用水施設改築事業における
新川揚水機場・小泉揚水機場のポンプ設備改修工事を受注
千葉県北部の北総台地は昔から大きな水源がなく水に恵まれない地域でしたが、1971年度から1980年度にかけて実施された成田用水事業によって、利根川の豊かな水が引かれるようになりました。
成田用水は、新川揚水機場によって利根川から取水した水を、成田幹線を通じて小泉揚水機場に送り、そこからパイプラインやファームポンドを経由して成田市、多古町、横芝光町、芝山町の1市3町にまたがる約3,300haの農地にかんがい用水として送っています。本地域では、お米、とうもろこし、大根、人参、じゃがいも、里芋、山芋、大和芋などが栽培されていますが、なかでも大和芋は豊かな風味
と強い粘り気が人気です。
これら農作物の生産を支えてきた設備は稼働から40年以上が経過し老朽化したことから、農業用水の安定供給、農業水利施設の維持管理費と労力の軽減を目的に、施設の改修と大規模地震対策を行う成田用水施設改築事業が策定されました。今回の新川揚水機場と小泉揚水機場のポンプ設備改修工事は、その一環として行われます。
入札では総合評価方式が採用され、品質確保、安全管理、維持管理コスト縮減、ポンプ効率などをテーマとして技術提案書を提出し、それらの提案が評価されたことで落札することができました。
新川揚水機場では、大ポンプ(700mm横軸両吸込渦巻ポンプ)2台、小ポンプ(500mm横軸両吸込渦巻ポンプ)2台、主配管、補機設備、電気設備の取り替え、そして地盤改良を行います。小泉揚水機場では、主ポンプ(600mm横軸両吸込渦巻ポンプ)3台と主配管、補機設備、電気設備の取り替えを行います。
両機場とも、機場を稼働させながら工事を行う必要があるため、各年度毎に施工スケジュールが設定されており、今年度は、主配管の取り替えを先行するなど、工程管理や据付精度確保などの施工管理に高い能力が求められています。
新川揚水機場は2027年9月、小泉揚水機場は2026年9月が工期であり、現在は現地工事着手に向けて設計・製作・現地調査・施工計画を進めています。
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