専門性の高いメカニカルシールの設計に、
ポンプとは、また違う面白さを発見しています。
入社: | 2017年 |
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出身: | 生産システム工学専攻 修了 |
ポンプの重要な部品の一つに、液体の漏れを防ぐ「メカニカルシール」という装置があります。私はこのメカニカルシールの設計、図面作成、部品の手配、見積りなどを担当しています。もともとはポンプの設計をしていたので、メカニカルシールの存在は知っていましたが、2020年度にメカニカルシール課に異動してからは、分からないことだらけで……。でも、上司や先輩たちが丁寧に教えてくれたおかげで、ポンプ設計とは異なる難しさや面白さを実感できるようになりました。
メカニカルシールは専門メーカーも多くあるぐらいですから、トリシマのメカニカルシール課も専門性が高く、プロフェッショナル集団です。扱う液体の特質をよく見極めながら液体の温度も考慮し、加えてメンテナンス性、コストなども合わせてベストソリューションを提案します。ときには、何十年も前にトリシマが納めたメカニカルシールの修理を依頼されることもあり、過去の設計思想に頭を悩ませることもありますが、課内のいろんなスペシャリストのアドバイスを受けながら試行錯誤を重ね、お客様の要望に応えられたときは大きな達成感がありますね。
学生時代に2週間のインターンシップに参加したことがきっかけです。募集一覧の中で会社が大阪だったこと、ほかの企業に比べて2週間という長い期間が設けられていたことから、会社の雰囲気がよく分かるのではないかと思い応募しました。実際、2週間のインターンシップでは、新入社員研修のようにグループに分かれての工場実習があり、製造現場の雰囲気を肌で感じたり、ポンプの基礎を学んだり、とても充実していました。また、夜は会社の宿泊施設に泊まり、みんなでリビングに集まって情報共有したり、雑談したりととても楽しかった記憶があります。あっという間の2週間でしたが最初に思った通り、先輩社員や人事部の方とじっくりお話させてもらうことも多く、話しやすさや会社の雰囲気が自分に合っていると実感、「ここで働きたい!」という想いが強くなり入社を決意しました。
ポンプ設計の部署にいたとき、入社3年目くらいで担当した下水道施設向け大型ポンプの設計に携わったことです。それまでも同機種の設計はしていたんですが、そのときのポンプは口径1.5メートルと自分にとって過去最大。パソコンで図面を描いているときにももちろん「大きいなぁ」という認識はあったのですが、実際に完成した実物を見に行ったときは、想像以上でしたね。「人が住めそう!」と思うくらいの大きさで、あまりの迫力に感動した記憶があります。設計上も難しい課題が多くあり、上司や先輩に相談しながら何とか形にしたポンプだったので、無事、納品できたときは大きな達成感がありました。納品後は関わることはありませんが、そのポンプは今も問題なく動いていると聞きます。ポンプは目立たない存在ではありますが、自分の仕事が社会の役に立っていることを実感できる、とてもやりがいのある仕事です。
入社前は人と話すことが苦手で、それが悩みの一つでした。しかし、仕事を通じて多くの人と関わるうちに、自然と会話ができるようになり、今では「もっとこの人と話したい!」と思えるほど変わりました。この変化は、自分にとって大きな成長だと感じています。
また、学生時代は製図に苦手意識がありましたが、実際の業務では避けて通れません。そこで、とにかく数をこなし、経験を積むことで克服しました。今思うと、学生の頃は参考書を見ながらの作業が中心で、実感が湧きにくかったのだと思います。今では、自分の設計した図面がどのように形になっていくのかを工場で直接確認できるのが面白いですね。
そして何より、メカニカルシールの知識が身についたことが、一番の成長だと感じています。気づけば、ポンプ設計よりもメカニカルシール設計に携わる時間のほうが長くなりました。トリシマは、メカニカルシールの製造も1950年頃から始めており長い歴史があります。これから入社する方々にしっかりとこの技術を伝えていきたいと思っています。
8:00 | 勤務開始(朝礼、メールチェックなど) |
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9:00~12:00 | 計画、製作図作成、見積など |
13:00~14:00 | 社内教育 |
14:00~17:00 | 計画、製作図作成、見積など |
17:00~18:30 | 残業、業務整理など |
19:00 | 退社 |
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