調達部から、自ら望んで経理部へ。
会計の仕事を通して、
グループ全体の利益拡大に貢献したい。
入社: | 2015年 |
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出身: | 自然科学研究科 機械科学専攻 修了 |
経理部で、主に連結会計を担当しています。トリシマ本社である親会社の決算と、国内外に26社ある連結子会社の決算を合わせ、グループ全体の決算としてまとめる仕事です。決算発表は年4回。四半期ごとに一社一社から決算情報が届くのですが、ギリギリまで出てこなかったり、内容が不明瞭で問い合わせたり。決算発表日は決まっていますから、絶対に遅れるわけにはいきません。一方、決算書は東証に提出する書類で、「会社の通信簿」とも言われるように非常に重要な書類。投資家さんや銀行、取引先、お客様などステークホルダーからも厳しくチェックされるため、間違いも許されない。スピードと正確性を両立させるのはけっこうなプレッシャーですが、責任とやりがいを持って取り組んでいます。
また、2024年度からは、TGA(Torishima Global Administartion)といって、海外子会社の管理部門を強化する新組織が発足し、そこに連結担当者として参加することになりました。毎月一度、TGAの本部となるドバイとオンライン会議をしているのですが、まだまだ勉強することが多く、とても刺激になっています。
新卒で調達部に配属されて一年ほど経った頃、上司から、取引先であるモータメーカーの財務分析を指示されたことです。当時は会計の知識なんてゼロだったのですが、インターネットや書籍で自分なりに調べた結果、主要事業の不況で財務状況が非常に悪くなっていることが発覚したので、このまま取引を続けて大丈夫なのか数字とともに報告しました。すると数か月後、その会社のモータ部門が事業分離されて別会社になることが発表されたんです。数字を見れば、会社の変化をいち早くかつ正確に把握できることを知り、非常に感動しました。
そこから俄然会計に興味が沸き、簿記3級から勉強を始めました。調達の仕事の中でも会計的な視点を持つことで、取引先の意図を感じられるようになりました。さらに学習を進めると、グループ内での取引や税金などの理解も深まり、会計からグループ全体の利益拡大に貢献できるのではないかと考えるようになったんです。それで経理部に異動希望を出し続け、今に至ります。
上司はあのとき、どこへ行っても通じる人財になるよう考えて業務を振っていたらしく、その一つが「財務諸表を読む」ことだったようです。今では、TGAでもグループでの効率化や合理化を進めており、私も一部ではあるものの議論に参加させてもらっています。あのときの上司の指示がなければ、今こうはなっていない。とても感謝しています。
調達部での海外出張。当時担当していた大型モータの納品が大幅に遅れていたため、台湾のモータ工場へ飛んだときのことです。向こうの担当者は「大丈夫、大丈夫」と簡単に言うものの、実際に工場で実物を見ると、全然できていないし、作業員も不慣れな様子で要領が悪い……。これでは絶対に間に合わないと焦り、人員を増やしてほしいと要求したり、作業員に休日出勤して対応してくれないかと言ったり、よく考えるとかなり無茶なことを言っていたと思います。
最初は、トリシマの発注ボリュームが小さいこともあり、真剣に取り合ってもらえなかったんですが、要求を伝え続けたり工場内を動き回って作業者に声をかけたりしているうちに、こちらの真剣度は伝わったようで、工場の責任者に会わせてもらえることになりました。工場長に直接交渉してからは、話が早かった。作業員が補充され、作業工程のスピードも見違えるほどに向上。なんとか納期に間に合わせることができました。
初めての単身での海外出張でしたが、日本にいる上司が次に問題になりそうなことを教えてくれたり、私が帰るとまた製造の優先順位を下げられる可能性があるので出張延長の手続きをしてくれたり、フォローし続けてくれたのもとてもありがたかったです。一週間と短い期間でしたが、一つのことに集中して取り組むことは、普段の業務では味わえない貴重な経験。こちらが真剣に取り組まないと相手は動いてくれないこと、真剣さが伝われば同じ目線で取り組んでくれること、人に動いてもらう難しさを特に実感した一週間でした。
経験の浅い社員や部下の意見もしっかり聞いてくれる社風だと思います。経理部へ異動して1年も経たない頃、上司に現行の処理手順を変えたいと申し出ました。経理の経験もない新人の意見でしたが、それでやっていいよと許可してくれました。後々、私が変更したことで他の業務も修正が必要だったことを知り、迷惑をかけたのではと思って上司に確認すると、「変更の必要があるのは分かってたけど、君の考え方が正しいと思ったからOKしたんだよ」と言っていただけました。
私はもともと理系出身で技術職として採用されましたが、経理未経験ながら個人の希望も考慮して異動させていただいたことからも、会社全体としてもそのような風土かなと思います。
外国の方とのコミュニケーションスキルが入社前より身についたと感じています。学生時代は英語でコミュニケーションをとることはほとんどありませんでしたが、入社後、調達部の海外購買課に配属され英語の習得が必要となりました。はじめはメール一本打つにも上司に添削してもらい、原型をとどめないくらい直されていましたが、取引先とのやり取りを通して徐々に問題なくコミュニケーションが取れるようになってきました。
調達部では英語が母国語でない人たちとのコミュニケ―ションが主でお互いに平易な表現でやり取りしていたのでうまく物事が進んでいましたが、経理部に配属されてからはTGAの打合せでネイティブの方との会話や専門用語に苦戦しており現在もトレーニング中です。
8:00 | 勤務開始(メールチェックなど) |
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9:00~11:00 | 子会社報告数値確認 |
11:00~12:00 | 経費精算内容チェック |
13:00~15:00 | 連結決算用データの作成 |
15:00~16:00 | 海外拠点連結担当者と打合せ等 |
16:00~17:00 | 会計処理資料作成 |
17:30 | 退社 |
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