リレーのように仕事をつないで完成させるポンプ。
自分は機械加工のパートをしっかりと支えていきたい。
入社: | 2017年 |
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出身: | 工学部 マテリアル工学科 卒業 |
トリシマが造っているポンプは上下水道向けなどのインフラポンプも多いですから、大きなものだと10メートルを超えるものもあります。それだけ大きなポンプでも、機械加工では100分の1ミリ単位での精度が求められます。私はその機械加工に関して、たとえばポンプの断面に穴を開けるとき、どの加工機で、どのような手順で進めればもっとも効率よくできるかの計画を立てる仕事をしています。
自分の考えた計画で、実際に加工をする作業者が無駄やストレスもなく作業を完了できたときはホッとしますね。一つのポンプをつくるには、設計、調達、鋳造、加工、組立とリレーのように工程をつなぎます。自分が少しでも間違えば、次工程の組立に影響が出ますから、しっかり責任をもって取り組んでいます。
やはり一番は、機械加工の知識です。今の部署に入るまで知識はゼロでしたから、社外のセミナーに参加したり、日々の仕事を通して学んできました。とくに現場から学ぶことが多いですね。機械加工で使うのはあくまでも機械ですが、その世界を極めていくと職人技のようなところがあって、部品が削られるときの振動を感じたり、音を聴いたり、切り粉の形状を見たり、繊細な感覚が求められます。
自分が加工するわけではありませんが、そういったベテランの方々から「モノ」を見ることの大切さを教えられます。たとえば図面上では問題ないはずなのに、現場から「ちょっと来てごらん」と言われて行ってみると、あきらかにこれではダメだということが分かる。とくにトリシマのポンプは受注生産ですから、同じ機種でも一つひとつすべて違います。そこが大変でもありますが、一つひとつ経験と知識を積み重ねていけていると思うと、苦労よりもやりがいのほうが大きいですね。
入社後すぐは生産管理部に配属され受注から出荷までの工程調整や納期管理をしていましたが、5年くらい経ったころに少し行き詰まりがありました。自分が本当にこの仕事に向いているのか、本当は調整役というよりも、もっと技術の知識を身につけていきたい、という思いがあったんです。ちょうどそんな頃、HR部との5年目面談があり、そういった自分の気持ちを正直に話しました。それがそのまま受け入れられたわけではなく全体のバランスやタイミングもあったとは思いますが、次年度から生産技術に異動になり、気持ちがぐっと上向きになりました。もちろん生産管理には生産管理の魅力ややりがいがあるのも分かっていますが、自分には生産技術のほうが合っているんでしょうね。今は、自分のスキルが身についていくのが楽しく、社外セミナーにも積極的に参加して足りない技術を取得しようと頑張っています。
Visual Studioというツールで、生産技術部の管理する設備台帳のプログラムを作成したことです。今までエクセルやスプレッドシートなどにまとめられていましたが、管理場所が分かりづらかったり関連資料が個人で保管されているので管理場所がバラバラになっていたり、見たい時に必要な資料が見れないという課題がありました。それらを一本化・見える化するために、生産技術部内でアプリを開発することになったんです。
プログラミングの経験なんてほとんどなかったので勉強しながら作成していく形となり、今思えば小石のような簡単な問題にも何度もぶつかりながら、そのたびに原因を調べて時には生成AIの力を借りて解決していきました。やっと完成したときには、大きな達成感がありました。勉強は学生で終わりかと思っていましたが、業務の中でも学ぶことは多いのだなと感じています。
8:00 | 勤務開始、部内ミーティング等 |
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8:30-12:00 | 現品票作成作業 |
13:00-15:00 | 改善活動ミーティング |
15:00-17:30 | プログラム開発 |
17:30 | 退社 |
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