ひずみ矯正機を自分で設計。
「直せないモノはない」という声を聞くと、
とても嬉しく思います。
入社: | 2016年 |
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出身: | 機械工学科 卒業 |
最近、製造業の間で話題になっている「AM技術」はご存じですか? AMとは、Additive Manufacturing(アディティブ・マニュファクチャリング)の略で、いわゆる3Dプリンターを使って部品や製品を製造する技術のことです。モノづくりに革新的な変化をもたらすとして導入する企業が増えており、つねに新しいことに挑戦するトリシマも、2021年の12月に金属3Dプリンターを導入しました。そのときの立ち上げメンバーに私も入れていただき、今後、どんなモノができるか、どんな可能性が広がるか、トライ&エラーを繰り返しながら技術開発を続けています。3Dプリンターというと機械が勝手に作ってくれるイメージがあるかもしれませんが、適切な造形を行うためのプロセスやパラメータの設定が難しく、またそこが醍醐味でもあります。それだけに、自分が作成したプログラムが、思ったとおりに動き、思ったとおりのモノが完成すると、とてもやりがいを感じます。
学生時代、トリシマの先輩がOB訪問に来てくれたのがきっかけです。その先輩はポンプの設計者で、今思うと当時はものすごく忙しくて大変な時期だったと思うのですが、ポンプの仕事について、すごく楽しそうに、夢を持って話してくれて。とくに印象に残っているのは、そのスケールの大きさです。機械工学専攻なのでポンプの基礎は知っていましたが、授業で習うポンプとは全然違う。当時、自分が住んでいたワンルームの部屋より大きいポンプがあることを知り、ただただ驚いたし、なんか、カッコいいな、って思ったんです。しかも、そのポンプはというと、世界中の上下水道施設や発電所などで使われていて、水と電気のインフラを支えている。良い製品を生み出すことが、そのまま社会貢献に直結する点に魅力を感じここで働きたいと思いました。
コミュニケーション能力がついてきたと思います。学生時代は、わりと一人でもくもくと研究を進めるという感じで、仕事も技術系だとそういうイメージがあったのですが、実際に会社に入ると、どんな仕事も一人ではできないことに気づきます。たとえば治具(ジグ)の設計をするときも、ただ単にモノをつくるのではなくて、相手が何を求めているのか、どんな状況でどんなふうに使うのか、何度も話し合い、すり合わせながら進めていきます。相手の期待を超えるくらいの仕事ができることが理想ですね。
また、業務を遂行する中で、いつのまにかプログラミングもできるようになっていました。学生時代にC言語とかエクセルのVBAくらいはかじっていましたが、正直、これができて何になるんだろう、ってむしろ苦手だったくらいで……。でも仕事で使うようになると、具体的にかなり役に立つので面白くて、けっこうハマりましたね。
入社4年目で生産技術課にいたころ、ポンプの回転軸である「シャフト」のひずみを修正する機械を設計したことです。シャフトは加工中に材料の問題などで曲がることがあるのですが、わずか0.0何ミリのひずみが振動につながり、それが故障や事故の原因ともなるので、絶対に製造の段階で矯正しておかなければいけません。当時のトリシマにももちろん矯正機はありましたが、対応できるシャフト直径に限界がありました。そこで専門メーカを探して購入しようとしたのですが、当社の要求に応えてくれるメーカがなく自社で設計することになったんです。その担当を任せてもらい、全体の構造設計から細かい部品設計に至るまで幅広く関わることができました。誰もやったことがない挑戦だったので試行錯誤の連続でしたが、それだけに完成したときは「やり切った!」という大きな達成感がありました。今も問題なく動いており、現場の方から「(ひずみを)直せないモノはない」という言葉を聞くと、自分の仕事が会社の役に立てたことをとても嬉しく思います。
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