「ポンプだからできる」のではなく「トリシマだからできる設計」。
そう感じられるのが、この仕事の魅力のひとつです。
入社: | 2017年 |
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出身: | 機械工学科 |
中東の海水淡水化プラント向けなど、海外案件を中心に高圧ポンプの設計を担当しています。ポンプ本体はもちろん、ベッドや小配管といった付属品まで、一台まるごと設計するのが私たちの仕事です。お客様に提出する大きな図面から、組み立て用の細かな図面まで、扱う内容はとても幅広く、毎回が「特注品づくり」です。世界にひとつだけの設計を任されている、そんなスケールの大きさを感じながら働いてます。
業務の中でも特徴的なのは、トリシマのポンプは標準仕様が少なく、ほとんどがオーダーメイドであるという点です。お客様ごとの仕様に応じてゼロから設計するため、自分のアイデアや工夫を図面に反映できることが多くあります。さらに、長年培われたトリシマ独自の技術やノウハウが随所に盛り込まれているため、一般的な設計とはひと味違った難しさがあり、それが挑戦しがいにもつながっています。
ポンプ設計そのものが面白いというより、独自技術とオーダーメイド設計に携われるからこそ面白い。まさに「ポンプだからできる」のではなく「トリシマだからできる設計」です。自分が描いた図面が工場で形になり、実際に大きなポンプとして動き出す瞬間には、ものづくりの醍醐味と大きな達成感を味わえます。
さまざまな業務がある中で、業務の優先順位を判断したり、不要な業務を見極めて排除したりと、状況に応じた計画力が身についたと感じています。入社当初は、言われたことをそのまま順番通りこなすことが精一杯でしたが、当然その計画通りに進んでいくわけでもなく、くずれてしまうことも多いです。そんな経験を積んでいくうちに自然と身についた力だと思います。
また、業務では2D CADによる作図がほとんどなので、入社後にそのスキルも身につきました。学生時代は手書きの図面の勉強をしていましたがソフトを使うのは初めてで、最初は不安もありましたが、社内にある「虎の巻」のような参考資料や、先輩からの丁寧な指導、同期との情報共有、そして実務経験を積んで毎日使っているうちに三ヶ月ほどで自然と使いこなせるようになりました。
若手でも意見をすることに躊躇いがなく、その意見について上席者や同僚が真剣に耳を傾け、議論してくれるので、新しいことを提案しやすいと思います。
また、「人のあたたかさ」を感じる場面が多くあります。例えば自分がミスをしたときには上司だけでなく、現場の方々までが一緒になってフォローしてくれたことがありました。急なお客様からの仕様変更などがあった際も、設計だけでなく、関係部署が柔軟に連携し、全体で対応してくれます。る成長の機会の大切さを学べたと思います。
あとは、部署間の壁がなく、距離が近いと思います。納め会や誕生日会など、部署を越えた交流の場もあり、普段関わることのない部署の人とも話す機会があります。
入社1年目に担当した、サウジアラビアのプラント向けに設計した比例拡大のCDMポンプの案件です。これは既存のポンプをお客様の仕様に合わせて大型化したもので、水が流れるケーシングなどは単純に拡大すれば対応できる部分もありますが、軸受や付属品が特殊な仕様だったり、特にインペラのサイズ変更が必要だったため、単純なスケールアップでは成立せず、一から設計する必要がありました。
当時はまだ新人だったので標準ポンプの設計しかしていなかったのですが、この案件で自分で考えて設計するという経験をしました。いざできあがった図面で組み立てが進んでいくと、設計ミスでうまく組み立てられなかったり、試験時に油が漏れるなどさまざまなトラブルに直面しました。たった0.01mmの誤差でも組み立てることができないということもあり、設計の精度と責任の重大さを痛感しました。
それでも、上司や現場の方々のフォローやアドバイスに支えられながら、最後までやり遂げることができました。試験を経て、無事に完成したポンプが目の前で動いているのを見たとき、やり切ったという達成感とともに、ぐんっと成長した自分を感じることができました。
8:00~8:30 | 勤務開始(メールチェック、スケジュール確認) |
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8:30~10:00 | 改善活動 |
10:00~12:00 | デスクワーク |
13:00~20:00 | デスクワーク |
20:00 | 退社 |
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