
会計の専門家として、「数字」でトリシマを支えたい。
今、その想いはますます強くなっています。

Torishima Global Administration(ドバイ駐在)
関西に、こんな面白そうな会社があったんだ!
トリシマに入る前は、会計事務所にいました。もともと数字が好きで選んだ道ですし、仕事は楽しかったです。会計士って自分たちが主役じゃなくて、あくまでも縁の下の力持ちなんですね。それ自体は自分に向いていると思うのですが、このスキルを活かして実際に企業に入って活躍してみたいと思ったのが転職のきっかけです。なかでも「モノづくり」への憧れがあったので、そういう人たちの縁の下の力持ちになりたいなって思ったんです。そこで、製造業で探してみたところ見つけたのがトリシマです。はじめはポンプと言われても灯油のポンプくらいしか思いつきませんでしたが(笑)、調べていくとポンプっていたるところで使われていて、この会社自体が縁の下の力持ち。地味な仕事だけどグローバルに活躍しているし、中計*を読んでみると次々と新しいことに挑戦していて、こんな面白そうな会社が関西にあったんだって思いました。
*中期経営経計画。企業が中期的に目指す方向性や数値目標を社外に対して説明するもの。
連結会計の強化を進めていたものの……。
私に期待されたおもな業務は連結会計です。入社当時の2014年、トリシマの海外子会社は10社程度でしたが、その数年後からインド、タイ、マレーシア、台湾などサービス子会社が次々と増えていった時期でした。今も課題ではありますが、当時は今よりもっと子会社決算の情報共有や整理などができておらず、一人でけっこう苦労した記憶があります。
そういった課題を解決するため、2017年には、海外子会社管理を強化する「海外企画部」が新設され、私は経理部との兼務で入りました。トリシマグループとして会計の「あるべき姿」を定義し、いかにしてそこに近づけていくかの改革です。子会社の業績をタイムリーに「見える化」するとか、子会社によって違う会計基準を標準化するとか、決算の早期化をするとか、やるべきことはたくさんあったし、とても良いチームだったのでみんなで頑張っていました。ただ、いろんな事情が重なり、残念ながら、2019年度で海外企画部はいったん終了。私一人の力でできることはしれていたかもしれないけど、やっぱり中途半端になってしまい心残りがありましたね。

新天地のドバイで再チャレンジ。
その後も、私自身は経理部の中で連結会計業務を続けながら、子会社決算をいかに効率よくまとめられるか、自分にできることを進めていました。再びチャンスが訪れたのが2023年、会計も含め、人事、法務など、トリシマグループ全体の管理部門を強化するために、Torithima Global Adminsitration、略してTGAという新組織が発足したことです。私は専任として、ドバイに赴任することになりました。トリシマの主要子会社の一つがドバイにあること、また地理的にもちょうど真ん中となり、時差を考えたときオンライン会議がやりやすいといった理由でしたが、まさか自分が海外駐在するなんて夢にも思っていなかったので、人生ほんとに何が起こるか分からないものです(笑)。でも、実際に来てみるとドバイは暮らしやすいし、同僚たちも話しやすいし、何より、以前やり残したことに今度こそ本格的に取り組める。南アフリカ人の上司はもともと会計専門ですが、今、TGA全体をまとめていてリーダーシップも強く、学ぶことも多いです。また、ここはサービス拠点なので併設の工場によく行ったり、エンジニア部隊とも距離が近くなったりして、数字でしか見えていなかった仕事の中身が、とてもリアルに分かるようになったことも海外に来てからの収穫ですね。
どんなに時代が変わろうとも、ポンプの仕事の重要さは変わらない。
私が入社した2014年と今では、トリシマもずいぶん変わったように思います。海外子会社も24社にまで増加。売上高は450億円前後から、中計で掲げている1,000億円に近づいています。世界共通のパンデミックを経て、世の中も大きく変わりました。でも、どんなに時代が変わろうとも、「ポンプ」の仕事は目立たないけど、なくてはならない重要な仕事。その仕事を会計の視点から支えるために、決算の数字は、誰のために、何のためにつくっているのかをつねに意識し、とくにトップマネジメントの経営判断に役立てるよう、より詳しく且つより分かりやすくを心がけています。入社当時に思った、「縁の下の力持ちの、縁の下の力持ち」としてトリシマを支えていきたい。海外に来て現場の息吹を肌で感じ、その想いはますます強くなっています。
