※2013年3月時点の原稿です
飲料メーカでの省エネ事例
今回は、ジャパンフーズ株式会社 村田技術部長、林部長と、栗田工業株式会社 千葉営業所へインタビューを行いました。
ジャパンフーズ株式会社では、清涼飲料・その他各種飲料の受託製造及び販売、総合飲料受託生産で国内最大手です。
省エネ委員会を開催して、電球のLED化、断熱ジャケットなど、積極的に省エネを行っています。
しかし、製品を作る段階で必ず使用する「ポンプでの省エネ」は進んでいませんでした。そこで、当社の「エコポンプ」での省エネ提案を実施致しました。
栗田工業株式会社は、水処理装置・水処理薬品の製造・開発を行なう、水処理専業としては国内最大手の企業です。ジャパンフーズでは栗田工業より廃水処理設備を購入していらっしゃいます。今回の提案では、栗田工業にご協力いただきました。

ポンプdeエコ提案活動
「ポンプを扱っている担当者(約20名)に対して、トリシマの方に「ポンプdeエコ」の説明会を行っていただききました。
資料もすごくしっかりしていて、丁寧に説明して頂いたので、社内でのウケがよかったです。
説明会で省エネの原理を説明いただき、理解できたので省エネ効果に不安はありませんでした。(村田部長)」
トリシマでは、エコポンプを導入する前に「ポンプdeエコ」をより多くの方に理解していただくことを心掛けており、「ポンプdeエコアドバイザー」がお客様の社内向けに説明会を開催しています。エコポンプの概要、「ポンプで省エネ」を行う手法、省エネ効果の大きいポンプなどを、質疑応答を交えつつ説明させていただいています。
説明会を行うことで、お客様自身の社内説明の手間も省け、社内展開も容易になります。
対象ポンプ決定
説明会により、ポンプで省エネが行えることを理解頂けたことで、
「丁度更新するタイミングのポンプ(処理水の送水ポンプ)があったため、省エネになるならやろうということになりました。 他社にも提案を依頼しましたが、インバータだけでの省エネ提案でした。そのため、より省エネ効果の高いトリシマポンプに取り替えようということになりました。
今回のポンプはずっと回り続けているので(運転時間が長い)、効果が少しでも高い方がいいということで採用になりました(村田部長)」。
省エネ効果の大きいポンプとして右図のような目安があります。
バルブで流量を絞って運転しているポンプ
インバータで固定速運転しているポンプは、仕様点を合わせた高効率のエコポンプを導入することで、必ず省エネになるポンプです。
年間の稼働時間の長いポンプ
電動機の定格出力の大きいポンプは、省エネの絶対値が大きくなるポンプです。今回のポンプもこれにあたり、他には冷却水ポンプ・温水ポンプ等があります。
老朽化しているポンプは、更新時に省エネを行うチャンスです。
また、エコポンプニュースVol.30で詳しく説明しているように、新規設備でのエコポンプ導入検討は重要です。

省エネ事例
採用頂いた処理水の送水ポンプにおいては、現状の運転点を現場測定により確認し、運転点において最高効率となるエコポンプとTUモータへの取り替えを行いました。取り替え後にも測定を行い、省エネを証明しました。
取り替え後の測定結果では、運転点での効率は10%アップ、モータ効率は1.4%アップし、消費電力は36.8%ダウンとなりました。
年間CO2排出量は17.9t削減、年間コストは約40万円の削減となりました。
「モータ容量を22kWから18.5kWに出来たので、効果が大きかった。大変ありがたいです。(村田部長)」
という評価をいただきました。
その後のポンプde省エネ
トリシマポンプでのエコ提案後に、冷却水ポンプ・温水ポンプ等、多数のポンプをエコポンプへお取り替えいただきました。
「廃水処理設備を担当している技術部では、今回、処理水送水ポンプを購入しました。その他の部署でも、省エネになるポンプだという認識ができたので、採用に至ったのだと思います。(村田部長)」
説明会を開催したことで、他部署への展開・情報共有が容易になり、省エネ化のスピードアップに繋がっています。
電力料金値上げやCO2排出量削減の対策はポンプでも行えます。まずは省エネ効果の高いポンプで、「ポンプdeエコ」を実感しませんか?
省エネ効果
