エコポンプニュース エコポンプニュース Vol.49「ポンプdeエコ」。地球のために、トリシマができること。仕様の見直しダウンサイズ(インペラカット含む)お知らせ

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※2014年4月現在の原稿です

2009年より、「ポンプdeエコ」と銘打って本格的に省エネポンプの販売を開始してから、おかげさまで今や多くのお客様にエコポンプでの省エネ効果を実感していただけるようになりました。そこで今回は改めて、「ポンプdeエコ」にかけるトリシマの想いを当社代表取締役社長、原田耕太郎より直接お話させていただきます!

Q.「ポンプdeエコ」は、どういった背景で始まったのですか?

ポンプは現代社会になくてはならない重要な機械の一つですが、実は、大変消費電力の高い機械でもあります。ある試算によると、日本の年間消費電力量約1兆kWhのうち、約28%がポンプによる消費電力と言われています。

 もちろん、トリシマとしては、何十年も前から、より効率のいい、消費電力の少ないポンプを開発しようと日夜努力を重ねてきたわけですが、みなさんご存知のように、とくに昨今は、CO2排出量の増加による地球温暖化、人口増加と新興国の発展による電力需要の急増、そして、世界のエネルギー事情を根本から揺るがした原発事故……。「省エネ」という課題に向けて、もはや待ったなしの状況です。

 ポンプメーカーとして、自然との共生、社会への貢献を企業理念に、コツコツと事業を続けてきたトリシマですが、今こそ、これまでの経験と技術を活かして、地球を救うときだと考えています。

▲株式会社 酉島製作所
代表取締役社長 原田耕太郎

Q.本格的な稼働はいつから?

 実は、東日本大震災が起こる前、まだ日本が今ほど電力問題に敏感ではなかった2009年から、

トリシマでは、「ポンプで省エネができる!」ということを、地道ながらもずっと訴えてきたわけです。

先ほどの試算に基づくと、世の中でポンプが消費するエネルギー量を20%減らすことができれば、

日本全体の消費電力量を5%以上も削減できることになります。

当然、それに見合った莫大なCO2排出量も削減できる計算となります。そう、

「ポンプそのものを省エネ化する」ことは、世界中のエネルギー消費量を大きく削減する有効な手段の一つなのです。

Q.20%の削減というのは非常に高い目標に思えますが。

 トリシマのエコポンプなら、十分可能な数字です。20%どころか、30%だって50%だって削減できることがあります。なぜか。それは、発電所や海水淡水化プラントなど、安全性と効率性を厳しく求められる大型ポンプで培った高度な技術があるからです。この技術を標準ポンプにも活かし、とことん省エネを追求したのがエコポンプなのです。水の流れがスムーズな高効率設計になっていることはもちろん、大きく以下のような特長があります。

①省エネ診断

トリシマでは、まずはお客様のポンプの現地診断から行います。
必要な流量と吐出し量に対して、実際はどういう運転になっているか。
ここで、オーバースペックになっていることが実に多い。
これを適正な仕様に戻してあげることで、いくら電力量を削減できるか、具体的な数値を「省エネ提案書」として提出します。

②インペラカット

オーバースペックというのは、つまり「大は小を兼ねる」安心感から、「中」でいいところを「大」のポンプが据え付けられているようなケースです。
そこでトリシマでは、一つひとつのケースに応じてインペラの外径をカット。
「中」と「大」の間のジャストフィットに調整することで、余分な消費電力を削減します。
標準ポンプで インペラカットを施しているのは、トリシマだけです。

③TUモータ(トリシマウルトラモータ)

2015年4月から、いよいよ「トップランナー制度」が始まります。
これは現在、日本でもっとも広く普及している標準モータ(IE1)を、一気に2段階上の超高効率基準のIE3クラスに切り替えなさいという環境規制です。
トリシマのエコポンプは、このIE3相当のモータを標準装備しています。

Q.お客様の反応はいかがですか?

 電力料金の値上げや法規制などで、省エネに対する意識が高くなってきているので、どのお客様も真剣です。飲料水工場、商業ビル、ホテル、医療施設など、幅広い業種でご採用いただいていますが、よく知られた企業でいうと、パナソニックさん、イオンさん、コカ・コーラさん、ブリヂストンさんなど、既設ポンプをエコポンプに取り替えたことで、それぞれ20%~30%以上の電力量を削減されました。全国展開している大企業では、省エネ目標もグループ全体で厳しく管理されているところが多いですから、エコポンプによる省エネ効果は大変喜んでいただいております。

最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。

 これからも私たちは、今まで以上に「ポンプdeエコ」活動を進めていくつもりです。そうすることで、お客様の電力コストを削減、ひいては世界のエネルギー削減に貢献できると信じているからです。「ポンプで地球を救う」は夢物語ではなく、現実的な目標なのです。これからも、トリシマをどうぞよろしくお願いいたします。

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