お客様の声 エコポンプニュース Vol.48お客様と営業マンの二人三脚で大きく省エネ仕様の見直し省エネダウンサイズ(インペラカット含む)機械‧電気

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※2014年3月現在の原稿です

仕様の適正化で多段ポンプから単段ポンプへ!

今回は、兵庫県伊丹市にある住友電工スチールワイヤー株式会社を訪問し、生産部設備技術グループのグループ長 矢野様、主席 高橋様、藤原様にインタビューを行いました。
特殊金属線の総合メーカである住友電工スチールワイヤー株式会社では、PC と呼ばれる強度の高いコンクリート部材を創造するなど様々な技術をもとに、土木建築分野から自動車・エレクトロニクス・IT 関連まで幅広い分野において欠かせない重要部品を社会に供給されています。

▲藤原様

一方、省エネ対策にも積極的に取り組まれており、LED化を始めとし、INV化、生産性の向上、空冷の見える化など幅広く取り組まれています。

ポンプでの省エネ

「ポンプでの省エネ効果が大きいことは、最初から考えていました」

という矢野様。というのも、工場内に比較的大型のポンプが多いこと、また鋼線を冷やすなどの生産プロセスで大量の水を使用していることから、その仕様を適正化することには前々から目を付けられていたそうです。しかし、

「工場のレイアウトを生産に合わせて変化させるにも関らず、ポンプなどのユーティリティは動いて当たり前の存在で、効率的に動かすということにまで手が及んでいませんでした」

と高橋様。

エコポンプ検討のきっかけ

「今の世の中、ものを売って終わりではなく、さらに+αを加え、お客様の立場でものを考え、商売をすることが重要」

と矢野様。今回、トリシマを選ばれたきっかけは、まさにその一言に集約されていました。

トリシマの省エネ提案では、ポンプを売るだけでなく、実際に運転点を測定し、お客様と一緒に適正値へと仕様を見直していくというプロセスを踏んでいます。

「メーカと一緒にやることで、いわゆるお墨付きがあるため、安心して取り組めました。またデータの裏付けが、一番信頼性がありました」

と藤原様。

エコポンプ導入までのステップ

今回は、全部で9 台のポンプをエコポンプに取り替えていただきました。まず、トリシマの営業担当者が全9 台のポンプの運転点を現地で測定しました。そして、お客様には、設備の圧力・流量・圧損などの情報を調査していただきました。その後、トリシマの現地測定結果と、お客様に調査していただいた情報を掛け合わせ、トリシマの営業担当者とお客様が互いに議論しながら適正な仕様を決定するという流れで行いました。

また今回は仕様を適正化するだけではなく、同時に他部門との設備・配管のプロセスの見直しなど運用面からの適正化も行われました。

多段ポンプから単段ポンプへ

今回は、仕様の適正化をした結果、余分な圧力を削減することができ、多段ポンプから単段ポンプへのダウンサイジングが可能となりました。インペラ(羽根車)は、全ての全揚程・吐出し量で同一ではなく、それぞれに適したインペラの種類があります。そのため、設備仕様点によっては、多段ポンプより単段ポンプの方が、ポンプ効率が良くなる場合もあります。


多段・単段それぞれにメリットがありますが、多段ポンプと比較すると、単段ポンプは部品点数も減るので、メンテナンス面からみてもお得になります。

これからもお客様の立場で!

「ものを売るだけでなく、提案・アフターケアなどを一緒にする。つまり、お客様にとって身近な存在になる、それが大切なこと」

と矢野様。

電気料金の値上げなどにより、節電・省エネを求める声は、ますます大きくなっています。そのような中、エコポンプでお客様の力になる!
この言葉を胸に、現状に満足することなく、これからもお客様と二人三脚で省エネに取り組ませていただきます。

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