お客様の声 エコポンプニュース Vol.34電気料金値上げ対策に「ポンプdeエコ」仕様の見直し省エネダウンサイズ(インペラカット含む)サービス

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※2013年1月時点の原稿です

エコアドバイザーがお客様の疑問解消!

今回は、株式会社イトマンスイミングスクール 堺校の森次長にインタビューを行いました。 株式会社イトマンスイミングスクールは、ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した入江選手が所属するスイミングスクールです。スイミングスクールとしては、日本でトップクラスに入り、ベビーから大人までの水泳指導をしていらっしゃいます。
施設内において、消費電力の大きな機器は、照明とポンプです。 今回は、「ポンプdeエコ」を実施することで消費電力を削減し、関西電力の電気料金値上げ対策ができた事例です。

ポンプで電力料金値上げ対策

電力会社による電力料金の引き上げが広がりつつあります。企業向け電力料金ではすでに東京電力では、平均14.9%の値上げを行いました。
2013年4月以降には関西電力が平均19.23%、九州電力が平均14.22%の値上げを計画し、その他の電力会社でも値上げが検討されています。
電力料金の値上げが言われるなか、ポンプによる省エネに関心が高まっています。株式会社イトマンスイミングスクールでは、トリシマの提案する「ポンプdeエコ」をいち早く実施したことにより、

「関西電力の値上げ対策にもなりました」

とご評価いただきました。

初めての「ポンプdeエコ」

「他の省エネ提案を受けたことはありますが、ポンプの省エネについては知りませんでした。また、他のポンプメーカーが来たことはありません。トリシマのお客様の所へ直接訪問する姿勢は良いと思います」

トリシマでは、直接お客様のところへうかがい、お客様と一緒にポンプの省エネ検討を行っています。お客様がポンプに対して疑問に思うことも、ご納得頂いた上で「ポンプdeエコ」を実施しています。

「とても丁寧に資料を見せながら説明してくれたので、理解できました。今までは、ポンプについて色々聞いたりすることがなかったので、色々な事を知ることができ楽しかったです」

消費電力とモータ容量の関係

「ポンプdeエコ」の取組みでお客様を訪問して多いのが、「型式の異なるポンプでもモータ容量が同じであれば、ポンプの消費電力は同じですか?」という質問です。
ポンプの消費電力は、軸動力とモータ効率によって求めることができます(右図)。軸動力とは、ポンプ(軸)を動かすのに必要な動力値であり、吐出し量・全揚程・ポンプ効率・モータ効率等によって値は変化します。

汎用ポンプにセットするモータ容量には規格があり、使用する範囲の軸動力値より、余裕値を持ったモータ容量を選定します。消費電力は、ポンプ仕様点・ポンプ効率・モータ効率によって変化するため、同じモータ容量であっても消費電力は異なります。省エネのためには、吐出し量・全揚程を小さくし、ポンプ・モータの効率が高い機器を選定することがポイントです。

省エネ検討ポンプ

イトマンスイミングスクールでは、プールの水質管理のためにろ過装置を使用されています。ろ過装置を使用することで、

「1日で6回プールの水を取替えているのと同等効果があります。ろ過装置用のポンプは余裕を持った設計値の元、ポンプ選定がされています」

そこでトリシマが、「ポンプdeエコ」のご提案を行いました。

「ポンプdeエコ」の実施

既設ポンプには余裕があるため、ポンプ仕様の見直しを行いました。インペラカットを行ったエコポンプを設置することで、設備に対して最適な流量と圧力にし、余分な消費電力を削減しました。
既設ポンプとモータ容量の変更はありませんでしたが、高効率のエコポンプと超高効率のTUモータに取替えたことにより、ポンプ効率14.0%(67.0→81.0%)、モータ効率が2.6%(88.4%→91.0%)高くなりました。結果、消費電力を40%、CO2排出量を8.7t削減することができました。

「電力料金のデータを見ると、水の使用量が同じ月と比べて、電気代が約20%下がりました。エコポンプに取替えたことにより関西電力の値上げに対しても対策をとることができました」

トリシマが「ポンプdeエコ」提案のために、現場確認を行うと、設備に対して過大なポンプを設置しているケースがほとんどです。 特にクーリングタワーや吸収式冷凍機等の空調装置では、過大ポンプが選定されている事が多いのが現状です。装置に対して過大流量や圧力で送水し続けると、装置の効率が低下、場合によっては壊れる原因にもなります。
適切な能力のポンプに変更することで、装置を安全に運用し、消費電力削減により電気料金値上げ対策が可能となります。

省エネ効果

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