お客様の声 エコポンプニュース Vol.31ポンプを取り替えることで省エネを実感省エネ⾼効率化サービス

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※2012年10月時点の原稿です

省エネができ お客様の快適環境も維持

今回は、大磯プリンスホテル 富沢施設管理リーダーへインタビューを行いました。
55年が経過した今でも、変わらぬロケーションで親子三世代、広大な相模湾を眺めながら個性豊かな9つのプールで遊べます。大磯ロングビーチでは、今夏の省エネ対策に、「大きな電力が必要なアトラクションから省電力のキッズウォーターパラダイスに改造し、小さなお子様専用で楽しめるプールに。大人気でした!」と様々な方法にて設備の省エネ化を実施されています。

「エネルギーを一番使用するのは夏です。特にデマンドで一番大きい割合を占めるのが空調であり、全体の約半分を占めると言って良いと思います」

ホテルというサービス業界では、「お客様に快適に過ごして頂くことが大切です」。空調の設定温度を安易に変更することはできず、お客様へのサービスの質を落とさずに省エネする工夫が必要です。
大磯プリンスホテルではお客様へのサービスの質を低下させずに、省エネを行うため、当社のエコポンプをご採用頂きました。

省エネ活動スタート

「(ポンプdeエコの)きっかけは省エネに本気でとりくまなくてはいけなくなったから」

2011年3月11日の地震発生により、原子力発電所が休止したことで電力不足となり、多くの企業が節電に取り組んでいます。
また、原子力発電所の休止により、火力発電所が再稼働しました。原子力発電所より火力発電所は地球温暖化の要因の1つであるCO2を多く発生することから、更なるCO2削減を余儀なくされています。

トリシマでは、節電と地球環境の未来を考え、「ポンプdeエコ」をお客様へご提案しています。 株式会社プリンスホテルでは

「2011年3月11日の地震により、東京電力管内の15事業所において、グループ全体で15%の省エネ目標を立てました。省エネ大会が年2回開催され、他事業所との情報共有を行うことで、自分一人で実施している訳ではないと認識でき、モチベーション維持に繋がっています」

「ポンプde省エネについては昨年の冬まで知りませんでした。たまたまトリシマの代理店から紹介されたのがエコポンプであり、自分の目で見るまで省エネ効果を信用できませんでした」

トリシマでは「ポンプdeエコ」を納得して頂くために取替予定ポンプをトライアル機として、省エネ化を実施頂くことになりました。
ポンプの省エネ化を実施するために、ポンプの最高効率点付近での運転とポンプとモータのマッチングを考慮した高効率化をご提案しました。

ポンプの効率について

「ポンプ効率が吐出し流量によって変化することを知りませんでした。ポンプ効率が良いところで運転しているのか、ポンプをどのように使えばよいのかわかりませんでした」

ポンプは効率1つだけでも様々な視点が存在します。

ポンプは流量によってポンプ効率値が変化する特性があります(図1)
同じ流量と圧力の仕様でもポンプ効率が高ければポンプに必要なエネルギー(軸動力)は小さくなります(図2)
性能が類似したポンプがある場合は、仕様点において高効率であるポンプを選定することで省エネ化を行うことが可能です(図3)
バルブ制御からインバータ制御に変更した場合は、インバータ制御後のポンプ効率に注目します。インバータ制御後の最も稼働時間が長い仕様点に最高効率点のポンプを選定することで省エネができます(図4)

省エネ事例

まずはじめに空調用の冷温水ポンプNo.2で省エネ化を検討しました。

「(トリシマが)現場にきて(実測を行い)データを見たことにびっくりしました」。

現場での省エネ実証は当社がこだわっている点です。当社ではポンプは水が出れば良いと思われることが多い中、エコポンプによる設備の省エネ化にこだわっています。そこで、本当に省エネになるかの疑問や懸念に対して現場で省エネになることを証明することで他のメーカとの差別化を図っています。

大磯プリンスホテルでは、現状の運転点を現場測定により確認し、運転点において最高効率点になるエコポンプとTUモータを用いて省エネ化をご提案しました。エコポンプとTUモータにより、運転点でのポンプ効率は5.7%アップ、モータ効率は3.2%アップし、モータ容量を75kWから55kWへ、消費電力は9.3%削減、CO2は16.7トン削減できました。

「ポンプは同じ物を同じように変えるのが当たり前だと思っていました。

また、ポンプが電気を使うのはしょうがないと思っていました(省エネできるとは思いませんでした)。

ポンプを取り替えるだけで省エネできるのはすごく画期的だと思います」

ポンプ更新を行う際、多くの方が現状に不備がなければ同じポンプへ更新されます。そこで一歩踏み込んだ検討を行うことで設備の省エネ化を実施することが可能です。

「ポンプは、今まではこわれるまで使っていました。ただ、修理を入れるより(壊れてから変えるより)も、予防保全として取替ることが良いと思います」

ポンプは私たちの心臓に例えられるほど、重要な機械です。ポンプが壊れた場合は、直ぐに復旧する必要があり、省エネ化の検討を行うことなく、既設と同様のものに取替えられることが多いです。その場合、15年間(壊れるまで)ムダなエネルギーを使用することになります。予防保全の段階で、省エネ化を検討・実施することでムダなエネルギー使用量を削減する事が大切です。

大磯プリンスホテルでは空調用の冷温水ポンプNo.2以外にも、プール用ポンプ等も継続して省エネ化を検討しています。
また、電力単価の上昇やお湯を沸かすため等に使用していた灯油に税金が加わることで設備のランニングコストがあがります。
大磯プリンスホテルがお客様へのサービスの質を低下させずに省エネが実施できるよう、当社では今後もポンプによる省エネ提案で貢献していきます。
お客様の空調設備でもポンプの省エネ化を実施することで、快適環境を維持したまま無理なく省エネしませんか?

省エネ効果

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