ESG、SDGs、サステナビリティ、脱炭素、カーボンニュートラル、ICP、TCFD……。
今、テレビや新聞でこういった⾔葉を⾒聞きしない⽇はありません。2020年10⽉には、⽇本政府も世界に向けて、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、いわゆる「2050年カーボンニュートラル宣⾔」を発表。化石燃料からクリーンエネルギーへの転換が人類共通の課題となっています。
次から次へ出てくるキーワードや日に日に変わっていく世界情勢に理解が追いつかず、何から⼿をつけたらいいか分からないという会社も多いのではないでしょうか。実際、⼀企業としてできることは限られていますが、私たちトリシマは創業100年を越えるポンプメーカーとして、ポンプの省エネにとことん取り組むことで⾃分たちの役割を果たしていくつもりです。

ポンプ=消費電⼒の⾼い機械。
つまり、「省エネの余地」も⼤きい

ポンプはよく「⼼臓」に例えられるように、表からは⾒えないけれど⽌まると⼤変なことになる重要な機械です。しかしそれだけに、稼動台数が多く稼働時間も⻑いことから、莫⼤なエネルギーを消費するのも事実。⽇本の総消費電⼒量のうち、なんと約3割がポンプの稼動に使われていると⾔われています。温室効果ガス排出係数を⽤いて計算すると、ポンプによる二酸化炭素の排出量は約1億トン!
つまり、ポンプの省エネができれば、消費電⼒と⼆酸化炭素を減らし、カーボンニュートラルに貢献することができるのです。

カーボンニュートラルという⾔葉が⼀般的でなかった
2009年から「ポンプdeエコ」を開始、
2014年度には「省エネ⼤賞 経済産業⼤⾂賞」を受賞

トリシマは、今ほど省エネが叫ばれていなかった時代、「カーボンニュートラル」という⾔葉が⼀般的でなかった2009年から、「ポンプdeエコ」活動を始めました。ポンプを⾒直すことで⼤きな省エネができることを知っていただきたかったからです。

時はまだ東⽇本⼤震災前で、⽇本の電⼒事情にも余裕がありました。SDGsも始まっていませんでしたから、ポンプで省エネといってもあまり関⼼をもってもらえなかったものです。ところが、2011年に未曽有の⼤災害が起きてから状況は⼀変。すべての原発が停⽌し、電⼒会社は相次いで電⼒料⾦を値上げ。各企業にとって「省エネ」が喫緊の課題になっていきます。

私たちは今こそ社会に貢献できるときだと、より⼒を⼊れて活動に専念。お客様の現場を⼀つひとつ訪問し、ポンプがどんな状態で運転されているかをプロの視点で診断してきました。そこでみたものは、ほとんどの現場で「必要以上の仕様で運転している」という事実です。これは、
(1)「⼤は⼩を兼ねる」安⼼感から、余裕のあるポンプを使っていること
(2)ポンプの選定法が分からないまま適当なポンプを⼊れていること
(3)インバータを⼊れているからそれ以上の省エネはできないと思っていること
(4)ムダがあると分かっていても、壊れたわけではないので、「取り替えるのがもったいない」という気持ちからそのままにしていること
などが挙げられます。

そこで私たちは、既存のポンプをスーパーエコポンプに取り替えることでどれだけ消費電⼒とCO2を削減できるかをBefore‧Afterの数値で表した省エネ提案書を作成、お客様と⼀緒に「ポンプdeエコ」を実践してきました。

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その地道な活動が認められ、2014年度には、省エネ⼤賞―製品‧ビジネスモデル部⾨において最⾼位である「経済産業⼤⾂賞(ビジネスモデル分野)」を受賞。ポンプ業界で同賞は初となります。

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「ポンプde省エネ講習会」にぜひご参加ください。

トリシマがここまで省エネにこだわるのにはわけがあります。そもそも私たちの強みは、上下⽔道施設や発電所、海⽔淡⽔化プラントなどで使われる⼀台⼀台が受注⽣産の⼤型‧⾼圧ポンプであり、極めて⾼い安全性とエネルギー効率のよさが求められます。ここで培った⾼度な技術を⼩型汎⽤タイプにも活かせば、⽇本の、ひいては世界の脱炭素につながるはずだと確信しているからです。SDGsでは、とくに7番「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と13番「気候変動に具体的な対策を」に貢献できます。

このページにたどり着いてくれた⽅は、どんな⽴場で、どんな情報を探しているのでしょうか。実際に、ポンプ設備の現場で働いておられる⽅でしょうか。それとも、総務部⾨や環境部⾨などでESGやサステナビリティをまかされ、何か「脱炭素の種」を探しておられる⽅でしょうか。
いずれにせよ、⼯場やオフィスビル、サービス施設など、私たちの暮らしのいたるところにポンプがあります。省エネといえば、電気をLEDに変えたり、空調の温度を変えたり様々な⼯夫をされているとは思いますが、実は、⽬⽴たないながらもつねに裏で回っているポンプにこそ、電⼒削減の⼤きな可能性があるかもしれません。
トリシマでは、実際のポンプに触れ、その省エネ効果を実感していただいたり、インバータを導⼊している場合はどうしたらいいかなどを学んでいただいたりする無料の講習会を開いています。ぜひ⼀度、気軽に参加してみてください。
あなたの会社のSDGsへの取組にもきっと貢献できるはずです!

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