- 省エネポイント
- ピークカットダウンを目標に、ポンプをまとめて高効率化
- 業種
- 医療・介護施設
- 対象ポンプ
- 空調用ポンプ
- 台数
- 4台+10台=合計14台
省エネ効果
- 電力費/年約165万円
- 電力消費量/年17.5%
- CO2排出量/年151トン
※ポンプ10台の更新による数値。平成19~22年度の平均値と導入後の平均値(平成24年6月~平成25年3月)を比較し、年換算として算出しています。
2013年4月取材時の情報です。
※ポンプ10台の更新による数値。平成19~22年度の平均値と導入後の平均値(平成24年6月~平成25年3月)を比較し、年換算として算出しています。
2013年4月取材時の情報です。
電力費の削減にピークカットは欠かせないと感じていた1年365日24時間運営という施設の条件柄、電力費の削減にピークカットは欠かせないと感じていた。が、さまざまな省エネ手法を試したものの、どれも期待ほどの効果は出ず悩んでいた。
仕様に応じたインペラカット、付随のモータが決め手エコアドバイザーからエコポンプを紹介され、これなら「省エネできる!」と納得。
高効率な設計になっていること、仕様に応じてインペラカットをしてくれること、付随のモータが超高効率(IE3相当)なことが決め手となった。
※「ピークカット」とは、電力需要のピークにあたる時間帯の電力消費を低くおさえること。ピークの値で、1年間の基本料金が決められるため、ここをいかに抑えるかが節電の鍵となる。また「ピークシフト」とは、夜間など比較的電力需要の少ない時間帯に、電気を使用する時間を移動したり蓄熱したりすること。
ここでは、病院や介護老人保険施設、通所リハビリテーション、居宅介護施設、訪問看護、訪問介護など、多様なサービスを展開する医療法人社団 悠愛会での省エネケースをご紹介。
経営陣自ら節電の意識が高く、知識も豊富で、ほぼ即決のスムーズな導入となりました。
「電力費を下げるのに一番効果的なのはピークカットです。とくに、うちのような病院や老人ホームでは、24時間運営ですから朝と夜の電力差はほとんどありません。つまりピークシフトでは意味がない。それにここでは、夏の暑さは我慢できても、冬は-10℃を超える厳しさ。我慢といっても命に関わりますから、節電にも限界があります。だからとにかく、どうしてもピークカットがしたかった。
そんなときトリシマのエコポンプを知り、これなら絶対に(ピークカットが)『できる』と確信しました」。
とくにポイントとなったのが、モータ効率のよさ。
というのも病院や介護施設では、MRIやCTといった医療機器の動力モータや空調設備のポンプによる消費電力が、全体の電力消費量の半分以上を占めるため、ピークカットを考える上で、モータの高効率化は欠かせないと分かっていたそうです。
エコポンプのモータは、IEC(国際電気標準会議)が定める基準の中でももっとも効率の高いIE3(超高効率)。
日本ではまだ、普及率ほぼ0%のこのIE3相当のモータを標準装備しています。ポンプとモータのマッチングを考慮して、インペラ外径を加工し、回転速度分を調整しているので、増エネの心配もありません。
「この高効率モータに加えて、仕様の最適化をしてくれること(インペラカット)、流体抵抗を低減していること(高効率デザイン)。どれをとっても間違いない、と思いました」
まずは2011年に、介護老人保健施設さくらパレス(100床)で4台の冷却水ポンプをエコポンプに交換。その中の1台では、モータ容量22kW→18.5kW、消費電力31.8%削減。期待通りの結果に満足し、続けて同グループの介護老人保健施設「あこがれ」(100床)でも、翌年、温水ポンプ4台、冷却水ポンプ2台、冷温水ポンプ4台、合計10台のポンプを取り換えました。
「最初は、え、なんでポンプを替えるの?って思いました。LEDとかなら分かるけどって」
というのは当施設の事務長代行。しかし導入後、電力費は、年度換算で165万6千円削減、電力使用量は33万2000kW削減。
「正解だったって実感しています。各部署で(節電を)頑張っても、ここまでの結果は出ませんから。抜本的な改善ができました」。
残るもう一箇所の施設でも、導入に向けてすでに準備を始められています。
▲実際に導入したエコポンプ